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タコメーターパルス信号増幅装置の製作 [電装]

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 今回は、完成した増幅装置の詳細について書いていきたいと思います。

つけているポッシュの電タコはシグナスXの一部年式においてアイドリング回転数付近で動作しなくなるということでしたが、デイトナのシグナスX用CDIをつけたところそのような不具合が出ました・・・。

 重要:YBにデイトナのシグナスX用CDIとポッシュの電タコを
    組み合わせると、約2,800rpm以下で動作しなくなる。

   ※追記・・・このポッシュの電タコ、どうも2009年あたりからマイナーチェンジ
        しているようです。外見上ではメーター面の2つの黒ねじがなくなって
        おり、電源オンで一度針が振り切れる(オープニングセレモニー)機能が
        追加されているようです。なのでこの記事の旧型とは内部構造が大きく
        変わっている可能性があります。

そんなわけで原因を考えた結果パルス信号が弱いのではないかという予測を立てたので(タコメーター不調の原因調査参照)、信号を増幅する手だてを考えます。

ところがこの信号増幅というものは、電気知識の無い者にとってえっらい複雑怪奇なものでした・・・!

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最終的に、このような信号増幅回路を作りました。いや〜マジで大変だった・・・。(注:C1が0.1μfとなっていますが1μfです;)

これはオペアンプというパーツ(真ん中の黒いチップみたいなやつ)を使った電気の増幅回路なんですが、こいつを作るには電圧・電流・抵抗の関係みたいな電気の基礎をしっかり押さえてる上で、ある程度の電気回路の知識が要ります;

そんなわけで全部書くとけっこうな量になるので、今回は飛ばします。そして今回は僕もかなり電気の勉強をしました・・・w

ネットで勉強の限界もちらほらと見え、そういう面でも良い勉強になりました。

ピックアップコイルの線から出ている電圧を測ります。(電流はよくわからなかったw)

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これが装置無しの状態で、約 0.4V / AC

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で、こっちが装置ありで約 0.7V / AC 、増幅成功!!!

この電気回路では直流電流(DC)を使って交流電流(AC)を増幅し、その増幅されたAC電流のみを出力することができます。

信号とかパルスとかいうのは、このAC電流の周波数(Hz)のことです。(DC電流は+と−を行き来しないので周波数とか無い=0Hz)

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ところがメーターは動作しない・・・2,800rpmどころかまったく動作しなくなってしまった (;´Д`)

試しに上の回路図のC2前に繋ぐと動くが針が暴れまくる、次に三角形の+前に繋ぐと正常に動く・・・???

どういうことだ、よくわからんが、どうやら問題なく動作しているようなので、とりあえず上の図の三角形よりも前の回路だけで組むことにします。

DSCN2193.jpg
するとこんな感じ、ずいぶんとシンプルになりましたww

しかしさんざん苦悩したことは無駄にならない、いつか使う日が来るはず・・・と思いますw

これは単純な回路でバイアス回路?といい、直流電流を加えて交流電流(信号パルス)を底上げしてやる働きがあります。

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信号はそんなに大電圧でなくても良いはずなので、加えるDC電源(12V)は抵抗分圧回路という方法を使って約 2.4V / DC に減圧しています。なんかあまり大きい電圧をかけると壊れるような気がしてww

小さすぎても壊れることがありますが・・・モーターとか;

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実際に組んだ基板がこちら。人差し指の先くらいの大きさしかありません。この基板とボックスを買いに行ったが為に豪雨の中を走ることになったわけですww

では取り付けます(^^)

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そんな繊細な部品は入っていませんが振動で壊れてもいやなので、熱がこもらない程度に内部に少しと外側に少し?のゴムスポンジを付けましたがなんか見た目は微妙なことに・・・ ('A`)

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CDIの余ってる線2つからDC12Vが取り出せるので、電源はここからとりました。

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あとは信号の入力線(写真の緑線)を白緑(につながる白線)、出力線(黄)をタコメーターへ、アース線(黒)をバッテリーボックス固定用のねじに共締めして完了です。

が、上の写真のアース線の取り回しは良くないです。写真のアース線の右横に出っ張りがありますが、これの外側に線が来るようにとめた方が良いです。締めたり緩めたりする時にアース端子を押さえていないと端子が回り、ちょうどよく端子付け根がこの出っ張りに強く当たるので断線の危険が大きいです・・・!( ※ 5/19 上記画像に補足情報を追加しました)

かくして、タコメーターはアイドリングからしっかりと機能するようになりましたが、アイドリングでは一瞬針が落ちることがままあります。CDIが悪いのかタコが悪いのかはよくわかりませんが(ややCDIかなという気がする)、やはり相性はあまり良くないようですね・・・。

ともかく動くのでこれにてCDI、タコメーターの作業は終了です。

 ※ 11/18 追記 どうやら針が落ちるのは単純に電圧不足のようです。決まって、渋滞にはまった時とか長時間ブレーキランプが光っていた時にこの症状が起こりました(装置の供給電圧を3Vに上げたら今度は針が暴れた)。ブレーキランプを点けないとこの症状は起こらないので、アイドリング時の発電量が消費量に間に合っていないんだと思われます。ウィンカーのポジション化がけっこう負担になってる気がする・・・。

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いやー長かった!CDIポン付け交換であっさり作業完了のはずが、こうも長引くとは・・・

DSCN2232.jpg
6月・・・www

本当に、何が起こるかわかりませんねw

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始めよう始めようと思っているうちにもう何年も経ってしまいました。書くべきネタはいろいろありましたが、それらももうたいがい賞味期限切れなような気もしますwwそれでも始めるとりあえず。

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