マフラーステー最終章/後編 [YB-1 Four]
2016年6月4日、手製アルミステーとジェットイノウエトラックステーの組み合わせによってついに訪れたかに見えた平穏は長くは続かなかった。ステー完成よりわずか三ヶ月後の9月3日ごろ、ジェットイノウエトラックステーがボキ折れた。
これにいたり、素材はいよいよやたら分厚い建築金折へと加速する…!
( ※ 果てしなき聖戦の前編は →こちら。)
とはいえやはりというかこいつはめちゃくちゃ硬くて曲がらない。切削加工ならいいのだが折り曲げるとなると相当な POWERRRRR! が必要だ。そして手持ちの工具でそのパワーをやると間違いなく事故る。
ので、
ホームセンターで買ってきた万力です。万力はまず頑丈な台に固定されてないと使えないわけですが、うちには適当な場所がなかったのでこれまたホムセンの端材コーナーにあった頑丈そうな木材に固定して使います。
しようと思ったんですがこのボアビットはすでに穴が空いてるところには使えませんでした!!!つまりまず最初に穴が空いてない状態でこれを使わなければいけなかったわけです…!金工の場合だいたい細→太で開けてたのでそのノリでやっちまったい /(^o^)\
とはいえなんとかしなきゃなので、こんな感じのジグを作って左手パワーで押さえながら削ったらなんとかなりましたw が、結構な力でドリルが回るので危ないです。やるなら釘なりバイスなりでしっかりと固定してからやる方がいいです。まあそもそも最初っから順序を間違えなければよかったわけですが。
全てにそうあるべきとは思いませんが、物事を始める前にはしっかりと下調べをしましょう…w
格安中華製品なので精度はそんなんです。工場とかにある本格的なやつと比べたらほんとおもちゃですが、簡単なDIY作業なら問題なく使えると思います。ただこの万力は口幅75mmなんですが、できれば100mm以上はあった方がいいかなとは思いました。
すでに上の画像に映っちゃってますがこんな感じで仕上がります。
外したついでにサビを落として耐熱スプレーで仕上げましたが、これ何度やっても剥がれてくるんですよね。塗装前の下地処理もぬかりないはずだし、売ってる中では一番耐熱の高いやつを使ってるんでもうどうしようもないって感じなんですが、これ加工にめっちゃ手間かかってるんでできればというか絶対腐らせたくないんですよね (´;ω;`) もう売ってないしまた一から加工するのはきついwww
再メッキも考えましたが高すぎます /(^o^)\ ていうかフランジカラカラしてるし再メッキ処理できんのかこれ。
というわけで何か良いエキパイ防錆術をお持ちの方、情報お待ちしてます!(^ω^)
今回のステーは鉄製なので錆止め塗装が必要です。なので塗装が終わるまでの間とりあえず走れるようにデイトナステーを投入します。が、そこでステーを曲げるつもりがハンドル側を曲げてしまった…w 掴む方は厚いものや二枚重ねなど、曲げる側よりも頑丈なものにしましょう。
下地処理をしたら塗装は防錆→色の順で行います。いずれも複数回に分けて塗布しますが、防錆塗料と色塗料の成分が違うため特に防錆→色に移行する際はしっかりと乾燥させましょう。十分置いたつもりだったんですが上に乗ったラッカー塗装が割れました。
取り付け時にボルトを締めたらパキッ!てヒビが走った感じなんですが、これに関してはどうも単なる乾燥不良ではないような気がします。塗膜の弱いラッカーをスイングアーム軸という高トルクで締めたこと、塗装作業や取り付けが十二月中旬という厳寒期だったことなど気にかかる要素がいくつかあります。
この頃ちょうどいろいろなことが起こり重なって、ただ忙しいだけでなく生活が一変するくらいだったので乾燥時間という放置期間が必要な塗装作業には向いていたのかもしれません…w
結局塗装から取り付けまでに一ヶ月以上かかったはずです。これが冬でなく夏であればまさにパーフェクトでしたね。
さて、それではさっそく取り付け
ようとしたら落として塗膜割れました。
それから4年近くが経ち2020年。ひび割れは広がり「何かのデザイン?」というような状態ですが、いまのところこのステーは大丈夫です。昔に比べたら走る頻度は落ちたかもしれませんが相変わらずよく走っています。
今思い返すとあのメタクソな激動期によくこんな作業してたなという感想ですが、余裕があったというよりもそれだけ集中できていたということだと思います。好きこそなんとやら。
この一週間ほど記事をまとめていて資料を見返すと、自分で思ってたよりもだいぶマメに色々取り組んでいたんだなという気がして、今やタイヤ交換すらめんどくさいというこの状況はちょっと改めねばなと思いました…w
やることや考えることは増えたものの、何かしら集中力を持っていきたいと思います。
あと忘れてましたがこのタイプのマフラー、取り付け位置的にステーにかなりの負荷がかかりますね。
サイレンサー部分の重量もさることながら一番の負荷は走行中に揺れるその長さにあると思います。交換用としてメジャーなアップタイプの土管マフラーがサイレンサーの先っぽを支えるのに対して、このカブタイプのマフラーは逆に根元の方に取り付けステーがあります。つまりそっから先、サイレンサーの大部分は宙ぶらりんです。
これがエンジンや走行時の振動で揺れると結構な負荷がかかります。ためしにマフラーの端っこを持ってグリグリやると根元に悪そうな気配を感じることができるかもしれません…w
YBのもそうですが、カブとかCDのステーってかなり頑強な作りなんですよね。あれが必要とされる強度なのか。
※( 参考記事 ) ← カブ、ベンリィ等のステーに関する記述もあり。
とまあ最後に長文になってしまいましたが、こんな感じで計5、6回くらいボキ折れたマフラーステーは平定されました。見返してみたら長ったらしい記事ばかりだなあという気がしなくもないですが、それだけ難儀したということの表れなのかもしれません。単に蛇足が多いだけかもしれないが…w
あとは太古の昔のツーリング記事とかはまた長文になりそうなので… 年末年始余裕があればかな…w とりあえずYB固有の改造記事はこんなもんだと思いますので、以降のちょっとした改造ネタはそのうち出す気力があれば出そうと思っています。
記事を見る人と僕の体力気力のためにも、もっとライトな記事を増やしていきたいところではあります。とりまいろいろと締め切りがやばくなってきているのでしばらくはまた離れます。それでは!
始めよう始めようと思っているうちにもう何年も経ってしまいました。書くべきネタはいろいろありましたが、それらももうたいがい賞味期限切れなような気もしますwwそれでも始めるとりあえず。
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