SSブログ

YB-1修理の詳細/組立編 [YB-1 Four]

DSCN2468.jpg
 部品もそろったところで、組立を開始します。部品の組み込み順序やはめ込み方などにちょっとわかりにくい知恵の輪的なところがありますが、分解する時の凄まじいパワーと労力を考えると全然簡単ですww

ただし多量の金属片を取り除く洗浄作業を除く。

DSCN2464.jpg
これはロータリーフィルターです。遠心分離機みたいなものでクランクシャフトオイルライン上に付いており、シャフトが回転する遠心力を使ってゴミや不純物を円盤内の外側に押し付けオイルのみを送り出します。

なんか・・・サービスマニュアル見てもあんまり洗浄しない方がよさそうな気もするんですが・・・思い切りパーツクリーナーをぶっ込むと出るわ出るわのものすごい量の金属片/金属粉が流出してきました!!!

きりがないぞつうかこれ今回の故障分だけとは思えないな・・・(´−`||)

クランクケース内はもちろんのこと他のパーツもどんどん洗浄します。今回の作業時間の割合的には洗浄:パーツ制作:組立・分解=4:3:3って感じなくらい洗浄に時間がかかりました・・・。これはショップとかでもブローしたエンジンの修理はやりたくないでしょうね。

DSCN2455.jpg
洗浄が終わったらようやく組立開始です!

DSCN2456.jpg
ギアとシフトフォーク、シフトドラムの組み込みは知恵の輪的なテクが必要なので、ギアをずらしたりシフトフォークのシャフトを最後に入れてみたりしてみてください。部品にはしっかりとエンジンオイルをつけておきましょう。

ギアを組み込んだら一応ちゃんとギアが切り替わるかどうか、シフトドラムを回して試してみます。そのままではうまくいかないと思うので、とりあえずクランクケースを合わせてスプロケつけるとこを回したりすればきれいに回ると思います。

ちゃんとギヤが入ればカコンカコンと切り替わり、ギヤが高くなればなるほどシャフトを回すのが重くなります。

DSCN2461.jpg
クランクを入れたらケース合い面に液状ガスケットを付けましょう。つける前には合い面をしっかりときれいにします。僕はペーパータオルでサッと拭く→パーツクリーナーを含ませたペーパーで拭く→きれいなウエスで拭くとかなり神経質にやりましたwww

使ったのはキタコのずばりクランクケース合い面用で、ちょっとしか入っていませんが2回分はありました・・・ギリでしたがw

二回というのは実は一回組んだんですがいざフライホイールを付けようと思ったらクランクシャフトネジ山頭頂部が潰れており、どうやってもナットが入らなかったためまたクランクケースを割って井上ボーリングさんに持って行ったからです ('A`) ナット側が痛んでいた可能性もありますが・・・。

事前にチェックしておくべきでしたね。修理から上がったクランクも多少の金属片が入っていたし・・・。

何にせよ、多少ガバガバになりましたがすぐにネジ山修正してくれたので助かりました。

DSCN2462.jpg
ネジ山が直ったところで組立開始!クランクを合わせる際に最後の最後で野良猫が来てうちの猫と喧嘩しだしてそこに親が来てでもう作業がめちゃくちゃになってしまいましたがなんとかなりました・・・。

フライホイール、外す時とは打って変わってあっさりと組み付きました(笑)ただフライホイール内側のミゾとシャフト上のウッドラフキーがちゃんと噛み合ってるかどうかはよく確認しましょう。

DSCN2463.jpg
ちなみにパーツ類はオルタネーター周り、クラッチ周り、プライマリードライブギア周り・・・などそれぞれのセクションのかたまりごとにまとめておくと後々混乱しづらく効率がいいです。

DSCN2466.jpg
ケース左側に付けるのはフライホイールだけなので次、クラッチ側を組み上げていきます。こっちは部品点数が多いです。

DSCN2465.jpg
シフトレバー周りの組立も順序良く組み立てないと付きません。パーツを引っ張ったりしてずらしながらうまくはめ込んでください。

この時、シフトカムを留めるスナップリングをケチって再利用しようとしたらもうヘタっていてゆるゆるでした・・・(しかもその後どこかへ飛んで行った)。そんな高くないというか108円しかしない部品なので、こういう部品はケチらずに新品を用意したほうがいいです。こんなんでエンジンブローしてもいやですしね・・・。

とか言いつつスプロケのスナップリングは使いまわしてますがww

DSCN2512.jpg
集中できないんで面倒ですが自分の部屋に一式移動して作業再開です。屋内だとあまり雑に汚れをぶちまけられないのがネックですがゴミとか雨風の影響がないのはメリットですね・・・と思ったら種類は違うがゴミは出ました ('A`)

DSCN2513.jpg
クラッチのロックワッシャー、最初はウォーターポンププライヤーでかしめたんですが何かぴったり付かなかったのでチゼルドライバーとげんのうで打ちました・・・があんまり良くないですかねこれは (;´−`) 仮にもシャフトをハンマーで打つのは・・・強く叩かないように気をつけましたが。

プライヤーでつかむ時、ワッシャーの先端のほうでなく根元の方をつかむようにすればきれいにぴったりくっついたかもしれませんね。

ちなみにプライヤーとかで作業する時、部品に傷がつかないようにゴムシートなんかをはさんでおくと効果的です。

DSCN2514.jpg
ゴムシートといえば今回作業するにあたってホームセンターで切り売りのでかい、そこそこ厚みのあるゴムシートを買ってきましたがこれは便利です。すべり止め効果で部品が動きにくいし床にダメージがいきません。すごく作業しやすいです。

あとクラッチのとこの四つのネジはものすごく低トルクで締まっています(6N·mだったかな?)。小トルク用のトルクレンチでも締めにくいですね、グリップでなくもっと上の方を持って締めました。

DSCN2508.jpg
クランクケースカバーを閉めて完成も見えてきました。あとはカムチェーンテンショナーを組み付けてヘッドサイドカバーを閉めれば完成です。あと少しだったので徹夜で組み上げました・・・w

DSCN2509.jpg

DSCN2510.jpg
その時覚えていても、後になると忘れてしまうということは多いです。それが致命的な結果につながってしまうこともまた少なくないので、こうやってメモ書きを貼っておくと安心です。あんまこすれると消えますがww

こんな感じで組み立ては終了です。去年の10月に壊れてから実に9ヶ月近くかかりましたが、ようやくまた走り出すことができました。長かったですね・・・体感的にはそんなに経っている感じはしないのですが。

このあと車体に載せたのですが、エンジンハンガーにうまく入らず結構苦戦しました (;´Д`) フレームの塗装バキバキになってなければいいなあ・・・もう見えないけど(笑)

あと、シリンダースペーサーをかませた分シリンダー長が伸びているのでマフラーステーの穴位置をもっと後ろに伸ばしてやる必要があります。僕のは調整が効いたので加工せずにずらすことができましたが、このステーそろそろ壊れそうなんだよなあ・・・('A`;) 作り直さんと。

なんかけっきょく長文になってしまいましたが、これにてエンジン修理は完了です。記事をご覧いただきありがとうございました!

nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:バイク

nice! 1

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

始めよう始めようと思っているうちにもう何年も経ってしまいました。書くべきネタはいろいろありましたが、それらももうたいがい賞味期限切れなような気もしますwwそれでも始めるとりあえず。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。