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閑話休題 [電装]

IMG_2812.jpg
 親が初代CB750(K3)っていうかなり古いバイクに乗ってるんですが、古いだけあってあちこちわりと不調なんです。その一つがウィンカーで、点滅速度が遅く、さらにヘッドライトを点灯すると点きっぱなしになるんです(´;ω;`)

保安部品だし、ウィンカー不調はあまり良くないのでなおしました (`・ω・´)

まず、原因を考えます。

 1. バッテリー不調
     → 新しめのバッテリーだし、たぶん問題無し

 2. ジェネレーターとかハーネス類が腐ってる
     → 対処不能なので無しでwww

 3. レギュレーター破損
     → 他の電装が大丈夫なので、たぶんOK
       (もしレギュが終わってると電球が切れたりする)

 4. どこかの接点が接触不良を起こしてる
     → 調べるのがめんどくさいのd(ry

 5. ウィンカーリレーの劣化
     → 取っ替えりゃ修理完了なのでこれで(^^)

というわけで買ってきたのが画像左の武川リレーです。たしか店で土日に注文したのに翌日届いてビビったw

古い、特にこういう金属製のタイプはコイルが入ってて機械的に接点を ON / OFF しているのでコイルや接点が消耗、劣化していることがあります。古ければ古いほどその可能性はありますね。と思います。

IMG_2813.jpg
今度は左のが純正リレーです。

フラッシャーリレーはこのような二接点型と三接点型の2種類があり、その三つ目の接点はアース線です。

見方ですが、" L " と書かれている方がウィンカーへの出力線で " B ( X ) " と書かれている方が電源を取る線です。が、武川のに付け替えると今度はヘッドライトを付けていなくても点きっぱなしに ('A`)

検索しまくると同じくズーマーのリレーを旧タイプからこういうICリレーに換えて点きっぱになったという情報があり、さらに接続を真逆にすると正常に動作したとのこと!

なぜだ・・・ということでいろいろ調べると、どうやらそれはリレーの構造によるものではないかと思えてきました。

リレー説明図1.jpg
図1

これはCBのウィンカーまわりの簡単な回路図です。汚くてサーセンwwww

回路の出口に制御部品のある、いわゆるマイナスコントロール?ですね。

リレー説明図2.jpg
で、これが純正のコイル式リレーの様子です。このように、コイル式リレーはコイルに通電することによって磁力を発生させ、その磁力でを引き寄せ接点同士を接触させることによって通電します。

二接点型はよくわかんないんですが、おそらく

 1. コイルに通電するとがくっついてウィンカー点く
 2. の方に電気を取られてコイルが磁力を失う
 3. が離れてウィンカー消灯
 4. コイルを稼働させるのに必要な電力がもどり、コイル稼働 → 1. にもどる

って感じで点滅するんだと思います。

これだと回路全体が点滅の影響を受けるので、ウィンカーは正常に動作します。

リレー説明図3.jpg
しかしIC式の場合、中に入っている部品が ON / OFF をするのには変わりないのですが、その動作方法が違います。

たぶん中にはパソコンみたいな電子部品が付いた基板が入っているのですが、これはコイル式のように接点を切ったり繋げたりという物理的な動作をしません。こいつは稼働すると常に一定の電気を取り続け、それで稼働する中に入ってるコンピューターチップみたいなやつが決まった間隔で電気を送ったり送らなかったりするのです。

なので点滅動作をするのはリレーから出力される電気だけ(図1の以降)で、それより前の回路(図2の①〜②)では常に通電しっぱなしの状態になります。だからスイッチを入れたらウィンカーが点きっぱなしになるんですね・・・。

で、上記ズーマーの件もありCBの配線図とにらめっこしながら(超複雑www)考えました。

すると、どうやらウィンカー回路の極性(+と−)を決めているのはフラッシャーリレーだけのようで、つまりリレーの+と−を逆にしてやってもちゃんと動作しそう(ショートしない)です。

というわけでリレーの L 端子と B 端子を本来とは逆に繋いでやります。これによって上図1でB方向よりA方向に流れていた電気の流れは逆転し、ウィンカーがうまく作動するはずです。

たのむぞ、ショートしないでくれよ・・・(この前に余っていた三端子用の線と繋いでヒューズが飛びましたOTL)

と、思って繋いだところ見事に点滅しました!!

いや〜、このハラハラ感からの成功は本当にスカっとしますね、快感ですww

かくして大変快調に動作するようになったCBですが実はリレー端子部分が盛大に粉を吹いており、不調の原因は単なる接点の接触不良でした・・・(^p^)ノーマルリレーは問題なかったwwwwww

まあでも取っ替えてみるとほんともうキレのある点滅で、最新のバイクみたいな感想を受けますwひょっとすると、相当古いバイクでも細かいパーツを換えていくとかなり化けるのではないか・・・という予感がしました。

ただクラシックさを追求するならあの純正の独特な動作も立派な味ですので、そういう意味ではデチューンになりますかね。

今回文章だらけ(しかも長い。電気って難しいねw)で画像がぜんぜんないんで、最後に一枚。

L04B0153.jpg
こないだアキバまで走ってきた時のプラグ焼けです。真っ白/(^p^)

わりと流れの早い道を1時間ぐらい走ったんで、主に中〜高速域での焼け色になると思います。

実際走っていても、中回転からの加速が力なく発熱大、微妙にやな感じの金切り音(キシキシって金属のこすれるような音('A`|||))そして熱ダレパワーダウン・・・と薄すぎる徴候だらけだったので一気にMJ100番に上げました(;´Д`)

CDIがここまで効果あったとは・・・というか今までがハズれまくってたんだろうなあ。

今回のリレー交換で思いましたが、こういった細かいパーツがかなりの進歩を遂げていて、その進歩した小さなパーツひとつひとつが大量に集まったらそりゃもうものすごい進化になるんだろうなあ。

と、そんなふうに思った1日でした。ちょっと前の話ですがw

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始めよう始めようと思っているうちにもう何年も経ってしまいました。書くべきネタはいろいろありましたが、それらももうたいがい賞味期限切れなような気もしますwwそれでも始めるとりあえず。

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